歯は栄養器である
動かせる臓器
食べ物が口の中に入ると、口をモグモグさせ、歯でガチガチ噛み、舌で混ぜ返し、食べ物を飲み込みやすくしますよね。
これが栄養器の働きです。
この時に働く筋肉は、私達の意思で動かすことができる隨意筋です。 食べた本人の意思で、口の筋肉を動かしています。
「栄養器」は自分の意思でコントロールできる機能なのです。
ところが、そのあと、飲み込まれた食べ物は食道を通って消化器に送られていきますが、消化器は 「栄養器」と違って、食べた本人の意思とは全く関係なく働きます。筋肉の働きでいえば、不随意筋 (意思によって動かすことができない臓器)の働きによるものです。
例えば、消化器の働きを活発にして消化力を増してほしいと考えても、自分の意思で働きかけることはできません。
しかし、「栄養器」である口の動きは自分の意思でコントロールが可能です。