唾液の働き
唾液の働きを知っていますか?
歯を綺麗に洗ってくれて、エナメル質を修復し、酸を中和してくれます。
もし唾液が少なかったら、歯は乾ききってしまいます。
唾液を増やす極意は、なんといっても噛むことです。 「よく噛んで食べましょう」とよく言われませんでしたか? よく噛むことにより満腹中枢も満たされるのでダイエットにもなります。
食べ物を細かくして消化器官に送り込むのが歯の働きの一つですが、唾液はその助けにもなります。 唾液の働きはそれだけではありません。
- 洗浄作用
- 唾液には歯の表面を洗い流す作用があります。
- 保護と修繕作用
- 唾液には、カルシウム、リン酸、フッ素イオン等が含まれていて、歯のエナメル質を修復する再石灰化を促します。
- 緩衝作用(中和する働き)
- 唾液には、重炭酸が含まれており、最近等によって作り出された酸を中和して、中性に戻す働きがあります。 だから、歯の表面が唾液に振れている間は虫歯の原因となる酸が中和され、虫歯を防いでくれるのです。 それ以外にも抗菌作用や消化を助ける、発音や会話をスムーズにするといった働きもあります。
坂戸 歯科
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がんや動脈硬化の原因といわれている活性酸素を除去する働きがあることも分かってきました。 このように唾液はとても重要な働きをしているのです。
この唾液、薬などが原因で出にくくなるのです。
血圧を下げる薬、かゆみ等を抑える抗ヒスタミン剤、気管支拡張剤、胃腸薬、うつ病の薬の中に、
副作用として唾液の分泌量が減るもがあります。
また、緊張した時等に口の中がカラカラになることでもわかるように、ストレスも唾液の量に影響を与えます。
唾液の量が減ると、量の問題だけではなくその質にも影響を与えます。口の中の酸を中和する力 (緩衝能※かんしょうのう)も低下してしまいます。
対策としては簡単です。
唾液を十分に出すことです。食べ物をよく噛むことが一番です。噛むというと固い物を噛めばいい
のか?と誤解される方がいますが、噛む回数を増やせばいだけです。一口30回ぐらいを目安に。
薬によっては、唾液が出にくくなるものもありますので、服用している薬の副作用にも注意してください。
甘い物を食べると口の中は酸性に傾きます。砂糖を取らないようにすることも唾液の質を
高めるうえで重要です。