食べなければ生きていけない

バイオフィルムとは2

虫歯ってなんでバイオフィルムの中でもいきていられるんだろう?

バイオフィルムが注目され始めると、体の中で一番固い歯の表面でも同じような事が起きている事がわかりました。

ミュータンス菌は砂糖を餌として食べ、バイオフィルムを厚くします。厚くなったバイオフィルムの中ですくすくと成長していきます。 そして、排泄物として乳酸等の酸を出し、歯のエナメル質を溶かしていきます。

外からバイオフィルムで身をコーティングし、酸を出歯のエナメルを溶かす。完璧です。

バイオフィルムができてしまうと、唾液も歯のエナメル質に振れることができなくなり、唾液の洗浄作用も働きません。 細菌がますます増殖しやすい環境になります。

さらに、ミュータンス菌はいったんバイオフィルムを作ってしまうと、デキストラーゼという酵素を分泌して、自分たちが 作ったネバネバのグルカンそのものを餌にして生き続け、乳酸を出し続けてしまいます。

自分が作り出したものを餌にすることができるので、砂糖が追加されなくてもどんどん自給自足で虫歯が進行していきます。

唾液も薬も届かない無法地帯が歯の表面に出来上がってしまいます。

甘い物を食べていないのに歯が痛い。心当たりがありますか?